第10回世界エイズデー
メモリアルサービス・メモリアルキルト

第34回日本エイズ学会学術集会・総会をWeb開催で行うこととなり、第10回世界エイズデーメモリアルサービスやメモリアルキルトもWebにて開催いたしました。

今回、その時のもようを一般公開いたします。

HIV/AIDSになんらかのかかわりを持つ人たちが、気兼ねなく自分自身でいることのできる空間と時間を共にし、過去、現在、そして未来の人たちや世界、そして参加者自身に心を馳せる時間にしていただけますと幸いです。

メモリアルサービス 趣旨

差別を恐れ、HIV感染症で亡くなった方、薬害で亡くなった方たちを偲ぶことができないでいる家族やパートナーがおられる。また、亡くしたことを独りで抱え、共に悲しむことさえ不安を覚える方たちもいる。さらに、HIV陽性を機に大事なものを失ったことに目を向けず、必死に日常生活にまい進することで悲しみから目を背けるHIV陽性の方もおられる。今なお、亡くなった方や当事者がHIV陽性であることを、周りを気にせず、ありのままで存在できる空間と時間はほぼない。そのため、安全で護られた空間が必要である。

仏教、キリスト教など、宗教を超えて、HIV/AIDSで亡くなった人、今、病いと共に生きている人、家族やパートナー、友人、医療に携わっている人、支援者、同じ時代に同じ世界に生きているすべての人、そしてこれからの時代を担っていく人のことを覚え、祈り、心を一つにする時間を共に過ごす。

HIV/AIDSになんらかのかかわりを持つ人たちが、気兼ねなく自分自身でいることのできる空間と時間を共にし、過去、現在、そして未来の人たちや世界、そして参加者自身に心を馳せる時間にする。

メモリアルキルト

HIV感染症/AIDSで亡くなった人を偲んで、その家族や友人たちの手によって思いを込めて作られ、その人の人生を記録した一枚の布(キルト)のことです。

90×180cmの布に縫い付けられている亡くなった人々からのメッセージは、この病気への偏見という逆境の中で、周囲に支えられながら精一杯生きた証しを伝えています。